Japansk

フリーセンボウ青少年学校は、全寮制の中学校の一つで、ユトランド半島東部のハメル南地区に位置し、広々とした緑の風景に囲まれています。歌、ものがたり、対話を通して共同性を強調するグロントヴィとコルの教育方針にもとづいて、一般教養課目のほかに多くの創造活動やスポーツ活動を提供しています。本校の教育と共同生活に共通している価値観は「信頼」・「民主主義」・「共同性」・「相互の敬意と責任感」から成っています。 

本校は優秀な教員が生徒の指導をすることを重要視し、教員の研修・講習を優先しています。

授業は、生徒が持ち合わせている個人的前提を出発点とし、新しい授業形式や教育方法を取り入れながら、可能な限り高い専門的レベルまで引き上げることを意図しています。

教育環境については特に関心を向けています。配慮された日常生活の流れ、清潔さ、美的な設備環境、善い教材、フレキシブルな教室などすべてが生徒を中心に考えられています。本校は初等教育と高等教育の中間にあり、進学や就労の学生指導に重きをおいています。

本校は1949年に発足しました。当初はハメル市の中心部にありましたが、長年の検討の結果、1990年に現在地に移行されました。2003年には、大幅な増築が行われ、音楽教室、マルチメディア教室、自然科学教室が加わりました。

生徒の年齢層は14歳から17歳までで、全部で88名の生徒がいます。三分の一が9年生(中学3年生に匹敵)で、残りの三分の二が10年生です。

 本校の特徴は、難聴児の教育にあります。全生徒中の約25%が、このグループに属します。難聴児生徒を考慮して、すべての授業は小グループで行われ、授業および共同活動はできるだけビジュアルにするように努力しています。

また、難聴児の学習とコミュニケーションを支援するために、マルチFM周波数装置など最新の機器設備を取り入れ、専属の聴覚・スピーチセラピストが配置されています。本校では、さらに重度身体障害児の生徒や外国人生徒も受け入れており、これらの生徒の統合に力を入れています。

本校は、健康な栄養食に基づく食事方針をとっており、エコロジカルな食事を1日6回に分けて採るようにしています。また生徒は、毎日、朝体操を行っています。全校禁煙を取り入れたのもデンマークで最初の学校でした。

 本校は、学校教育の評価と記録に重きをおいており、教育の発達・開発のために他の教育機関、公的機関、民間企業などと密接な連携を取っています。